演色性
演色性(えんしょくせい)とは、照明・電球などが物体を光で照らしたとき、その物体本来の色に対してどの程度の質があるかを示すものです。一般に「演色性が良い、悪い」と表現されることが多いですが、演色評価数(Ra)によって数値的に判断することもできます。
演色性が良いというのは色の再現度合いが高いということを意味します。白熱電球の演色性は高く演色評価数(Ra)は100です。蛍光灯の場合、三波長タイプで80-85、そうでないものが65くらいです。演色性が悪いといわれているのはトンネルの中などで用いられているナトリウムランプなどが挙げられ、演色評価数(Ra)は25ほどとなっています。(トンネルの中って黄色っぽくて色が再現できているとはいえませんよね?)
演色性というものは、可視光波長(可視光線)の全てが出ていれば高く、逆に一部しか出ていなければ低いということになります。白熱電球は可視光波長全ての領域の光が出ているのに対して、ナトリウムランプなどは一部の波長の光しか発していないのです。
なお、同じ照度(ルクス)のランプがあった場合、演色性が良いものの方を人は明るく感じます。これを「明るさ感」と呼びます。
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